グラノーラって何?シリアルとの違い、栄養素、原料、歴史など

器に盛られたフルーツグラノーラ

ここ数年でとっても人気になったシリアル、グラノーラ。

オーツ麦を原料とした食物繊維たっぷりのフレークを砂糖やシロップをかけて甘く焼き上げているので、健康に良くて美味しいですよね。

フルーツグラノーラはさらにナッツやドライフルーツなどを混ぜ合わせているので、特に女性から人気があります。

牛乳をかけるだけでお手軽に食べられるので、朝食にしている人も多いのではないでしょうか?

でも毎日食べている人でもグラノーラの原料や作り方などは意外と知らないもの。

そこでこのページではグラノーラに関する基本的な情報をまとめたいと思います。

グラノーラの原料は何?

麦

グラノーラとはオーツ麦(オートムギ、エンバク、オートとも呼ばれる)を原料とした、穀物加工品です。

スイーツ作りをする人は、オーツ麦を使った加工品というとオートミールを思い浮かべるかもしれませんね。小麦粉よりも低カロリーで栄養があるので、クッキーやケーキなどオートミールを混ぜて作るレシピが色々あります。

オートミールはオーツ麦を調理しやすいように、脱穀して押しつぶしたもの。グラノーラはオートミールに蜂蜜やメープルシロップなどの甘味料と植物油を加えてオーブンで焼いたものです。

市販されていて人気のあるグラノーラはさらにドライフルーツやナッツ類が混ぜ合わせてあることが多いですよね。多分ヒットの秘密はそこにあったんじゃないかなと思います。

グラノーラだけだとコーンフレークとかの他のシリアルと差別化ができなかったかもしれませんからね。

シリアルとグラノーラの違い

さて、シリアルという言葉が出てきましたが、意味は知っているでしょうか?英語でCerealと書き、元々はトウモロコシ、麦などの穀物、穀類の総称です。加工食品が一般化してくると、コーンフレークやオートミールなどの食品もCerealと呼ばれるようになりました。

日本では穀物を原料とした加工食品の意味としてのみ使われていますね。

グラノーラはコーンフレーク、ミューズリー、ブランなどと一緒でシリアルの中の一つになります。原材料や調理法の違いによって、様々なシリアルが存在しているわけです。

グラノーラに多く含まれる栄養素

野菜

食物繊維

グラノーラの原料であるオートミールに含まれる食物繊維は白米の22倍、玄米の3倍にもあたります。食物繊維といえば便秘改善の効果を思い浮かべる人が多いかと思います。でも食物繊維って他にももっと色々体に良いことがあるんです。

そもそも食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。水溶性食物繊維は血中コレステロール値を下げたり、食後の血糖値の急上昇を抑える効果があり、不溶性食物繊維は便のかさをふやしお通じを促すしたり、有害な物質を体外へ排出する効果があるんです。

オートミールにはこの二種類の食物繊維の両方がバランス良く入っているんです。なので、糖尿病、動脈硬化、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞、肥満など様々な病気の予防や改善に働きかけてくれます。

鉄分

オートミールには鉄分も豊富に含まれています。その量はほうれん草の10倍にもあたり、穀物の中でもトップクラスです。

鉄分は、微量ミネラルの1つであり、血液の赤血球を構成する成分です。そのため鉄をたくさん摂ると血液中に酸素が巡り、全身を元気にします。

鉄分を摂取すると、貧血予防、疲労回復、骨や歯を丈夫にする作用、タンパク質代謝促進などの効果、効能があります。

特に女性に不足することが多い栄養素なので、頭痛、めまい、疲れやすいといった症状がある方に、グラノーラはオススメの食材です。

グラノーラの歴史

19世紀後半のアメリカでジョン・ハーヴェイ・ケロッグ博士によってグラノーラは生まれました。今でも様々なシリアルを開発、販売しているケロッグ社の創始者の兄に当たる人物です。

彼が作ったフレーク状のグラノーラは食べやすく、同じような製品の中でも大ヒットしたそうです。しかし、その後発明されるコーンフレークなどのシリアルがさらに人気が出たため、グラノーラは脇役としての販売が長く続くことになります。

1960年代に入り、アメリカではヒッピームーブメントが巻き起こりました。自然食品や健康食品がブームになり、再びグラノーラは大人気。その後、ドライフルーツやナッツ、甘味料を加えて、より美味しく食べられるように改良されて今のようなフルーツグラノーラになりました。

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